ハイキングリーダー養成講座・実技報告

ハイキングリーダー養成を目的に年1回開催し今回で第3回です。昨年の初級登山学校卒業生を中心に8名が受講。座学と室内実技を11月7日(土)、六甲山での実技を11月8日(日)に開催しました。以下は実技山行の様子と受講生の感想です。

実技日程:11月8日(日) 
班分け:受講生8名、スタッフ20名 総数28名を5パーティーに分けた。 先行3パーティー出発して45分後に後発2パーティー出発
実習項目
1.パーティー引率体験 
 受講生がCLとSLになってパーティーを引率する。午前午後でCL役、SL役を交代。
 受講生は座学で学んだ、集合から解散までを実技します。下山後に講評します。
 ①集合場所でやること ②登山口でやること ③パーティーの編成 ④準備体操
 ⑤歩きはじめたら ⑥休憩のとり方⑦メンバーへの気配り、声かけ
 ⑧昼食のとり方 ⑨下山時の注意⑩下山報告
2.ツエルト設営実習(横池の北側山中) 受講生8名 一人1張り
 (1)ストック・ポールを使った設営 (2)ロープを使った設営
3.ロープワーク実習(金鳥山の南の広場下の山中)
  (1)悪場のトラバース  (2)バックマンノットによる登り下り 
  (3)フィックスロープの支点の取り方

真剣な表情で張り綱を調整中
受講生一人で1張り設営体験します
悪場のトラバース実技 講師
中間支点でカラビナ架け替えの実技
山行リーダー引率体験
山行リーダー引率体験の講評
受講生8名と 講師・スタッフ20名

実技山行の感想―その1

 本年5月から豊中労山でお世話になる事になり、会主催の山行2回目がハイキングリーダー養成講座の実技になりました。山芦屋公園でストレッチをした後、CLとしてパーティーを引率し横池でツェルトの設営実習、金鳥山下の広場でロープワークの実習を行いました。普段のテント泊でもツェルトを使用しておりますのでツェルト設営は出来ますがロープの結び方は個人で違いが有ります。固定する側はエバンスノットを教わりましたが私は、ボーラインノット(もやい結び)に、ひき解け結びを組み合わせて使っています。悪場のトラバース、急斜面の登り降り実技のロープワークは、普段の山行では経験しない事ですが今後、雪山などの場面で役に立つと思います。入会間もないですがハイキングリーダー養成講座を受講させて頂き、有難うございます。多くのサポーターの方々、2日間お世話して頂いた講師の皆様、本当に有り難うございます。今年はコロナで山に行きにくい年でしたが春は九重のミヤマキリシマ、夏は日帰りで赤岳、秋は四国の三嶺・剣山縦走と遠征しました。来年は、皆さんと一緒に楽しく山行が出来ればと考えておりますので、宜しくお願いします。

実技山行の感想―その2
 ハイキングリーダー研修の実技という事でとても緊張しながらスタートしました。前半はSLとして1番後ろを歩き後ろから人が来た時の声掛けやみんなの様子を見ながら歩く事が出来ました。午後からはCLとして先頭を歩いたが途中で分岐を見逃し道に迷ってしまいました。スタッフの方に助けてもらい集合場所までたどり着けましたが反省する事が多く、道に迷った時は引き返す事が鉄則等、学びがたくさんありました。はじめてのツェルト設営。ストックを使用した設営は難しいイメージでしたが想像よりもスムーズに設営ができ、中に入ってみると一人で寝るには十分な空間がある事に驚きツェルト泊での山行を計画したくなりました。また、緊急事態には被るだけでも雨風がしのげるなど設営以外のツェルトの使い方も学ぶ事が出来ました。ロープワークはすぐ忘れてしまうので、いざという時に使える様、普段から繰り返し練習して少しずつ覚えていきたいと思います。今後は今回学んだ事を意識して山に登り知識、技量ともにスキルアップ出来るように経験を積みもっと勉強していきたいと思います。講師の方をはじめスタッフの方、大勢の方々が支えてくださり終始楽しく学ぶ事が出来、貴重な時間となりました。ありがとうございました。

実技山行の感想―その3
「後続のすべてのメンバー(体調が万全でない人も含めて)が安全に歩けるペースでリードする」と歩行開始のときに、自分自身と班員に告げ、登りはじめたのだが、ついついそのことを忘れ、次に歩く人とのあいだがときどき開いてしまった。それが1番の反省点。途中、岐路でのルート選択では、時折、他のメンバーと相談しつつ選定し、大きく道を外れることは避けることができた。自分なりのベストをつくしつつ仲間の助けを適切に得ることが安全登山の不可欠な条件だと再確認した。また、事前にルートの解説とロープワークなどの現地実技実習の概要についてのメールを送信していただき、予習ができ、事前講習に参加できなかったことの補完ができ、当日の緊張をすこしやわらげることができた。最適な厳しさと優しい配慮を常時感じて研修できた。岳友との友情につつまれ共に身体を動かし自然の息吹のなかで共に学べる喜びを満喫した。岳友と山に深謝。ありがとうございます。

実技山行の感想―その4
 実技では、前日の座学で教わったことの実践ということで、受講生が実際にCL、SLとなって集合~解散までを体験しました。登山中だけでなく、集合時の体調や装備の確認、登山前の体操、コース説明など、CLの役割はたくさんあり、初めてのことで緊張しましたが、一つ一つ意識しながら取り組みました。 私がSLを担当した際、地図アプリに載っていない道が一部あり、現地の看板も壊れていたりして途中ルートを外れてしまうということがありました。CL担当時には簡単な道でも地図アプリを確認しながら登っていたのに、交代した後は気が緩んで確認頻度が減り、結果的に気づくのが遅れてしまったことが反省点です。 また、パーティーの引率に加え、ツェルト設営やロープワークの実習も行いました。ツェルトの設営を見たことはありますが、自分で行うのは初めてでとてもいい経験になりました。ロープワークはすぐに忘れてしまうので、いつでも使えるように復習しておきたいと思います。また、今回はコース決めや山行計画書など事前に必要なことは全てやって頂きましたが、本来はそこから始めないといけないのでこれから頑張りたいと思います。