[B班ウェルカム山行] B班の流儀
2023年5月20日土曜日 PM 15:30。
徳島県 コットンフィールドキャンプ場。
土曜日のキャンプ場ということもあり、多くの家族連れで賑わっていた。
この徳島県屈指の人気キャンプ場に、2台の大阪ナンバーの車が到着していた。
車から降り立ったのは豊中勤労者山岳会 B班に所属するメンバーたちである。
この日から1泊2日で、B班新メンバーへのウェルカム山行が行われることになっていた。
彼らはキャンプ場に着くなり、テントの設営はそっちのけで、隣にある「KAMIYAMA BEER」と書かれたブリュワリーに突撃するという荒業を出していた。
そんなB班の面々の中に、クラフトビールを片手にカリスマオーラを放っている二人の女性がいた。
彼女たちはB班の班長H氏とM氏。今回のウェルカム山行のCLとSLである。
そんな彼女たちには、この山行を通してB班新メンバーにどうしても伝えたい、ある思いがあった。
これは、初級登山学校を卒業して間もないヨチヨチ歩きのB班新米メンバーが、班長らの技術とビール消費量に圧倒されながらも、B班の三大大好物である「ビール」、「テント泊」、「稜線」を思う存分楽しみ、班長らとの絆を深めたオトナの冒険の記録である。
テントサイトのすぐ横に、なんと!ブリュワリーがあります。しかもその距離、徒歩でたったの30秒。こんなに近いと、「テントの設営が終わるまでビールは我慢!」という発想にはならないので、ブリュワリーに迷わずGo!記念すべき第1回目の乾杯でーす!
ただクラフトビールを本腰で飲んでしまうと、テントの設営がいつまでたっても始まらないので、クラフトビールは、まずは瓶1本まで。グッと、がまんです。
みんなビールが恋しいので、ちゃちゃっとテントを設営します。それにしても、班長らのテント設営が速い、速い。
よし準備、完了! あとは酒に呑まれるだけ!
テントの設営が完了したので、再びブリュワリーに出陣します。
クラフトビールは、色々な種類があって、選ぶのに悩みます。
ある者は柑橘類を用いた「デイドリーム」を、またある者は地元産の小麦を用いた「シワシワエール」を、各自が思い思いのクラフトビールを何杯も楽しみました。
クラフトビールを堪能したあとは、本丸のキャンプ飯を囲んでの大宴会がスタート!
ここで、なんとサプライズがありました!
カニです。しかも、しっかりカニ味噌つき。網の上に鎮座しております。
班長らが、私たち新入りメンバーのために、こっそり用意してくれていました。
私、このようなサプライズに非常に弱く、実はちょっと、うるっときていました。
班長のHさん、Mさんありがとうございます。
B班しか勝たん!
この他にも、皆が一品ずつ作り、もはや明日の山行を忘れての大宴会状態に突入開始です。
各自の一品(逸品)が、本当にどれも美味しい。みんな、煉獄杏寿郎のように、うまい! うまい! を連発していました。
そしてビール→料理→ビール→料理の無限ループで、アルコールの消費速度がグングン上昇しました。
暗くなれば焚火タイムです。焚火の雰囲気がさらに場を盛り上げてくれます。
キャンプ場の就寝時刻が22時ということもあり、宴たけなわですが21時30分にはお開きとなりました。
今思うと、いったい何時間飲んでいたんだ? うん、考えないでおこう。。。
灯りのついたテントもキレイですね。やっぱテント泊っていいですね。
お休みなさい。zzz 。。。
翌日は5時起床後、撤収を開始し、6時朝食です。
私、撤収が遅いので4時位からテント内でゴソゴソしていましたが、5時に起床した班長らの方が、撤収完了が早かった。班長ら、はやっ!
剣山に向けて7時前にキャンプ場を出発し、9時過ぎに見ノ越登山口駐車場に到着。
9時30分に見ノ越登山口から山行開始となりました。
見ノ越登山口からリフト乗降り場のある西島駅までは樹林帯の中を登るといった感じで、眺望はありませんが、適度な勾配で道は歩きやすく、新緑もきれいで、気持ちが良かったです。
西島駅からは、視界が開け、稜線パラダイスでテンションがグッと上がっていきます。
西島駅からの眺望で喜んでいましたが、剣山ピークからの次郎笈の眺望は、もっともっとすごいんです!
見てください、この稜線。素敵です。このフォルム、最高です。
稜線好きの私には、たまりません。
これだから、山はやめれません。
剣山から次郎笈までは景色を堪能しながら山行です。
みんな写真を撮って、撮って、撮りまくりました。もう稜線おなかいっぱいです。
次郎笈からの下山は剣山をトラバースし、大劔神社に寄ります。
大劔神社の後ろには、大きな岩がそびえ立っていて、この岩がご神体だそうです。
また、神社の表には「天地一切の悪縁を絶ち、現生最高の良縁を結ぶ」と書かれています。
しっかりとお祈りをしてきました。
大劔神社を後にし、14時30分に無事全員、見ノ越登山口に下山しました。
全員で下山ができ、さらに一体感も増しました。
今回のウェルカム山行では、CL、SLをしていただいた班長らとの技術の差を随所に感じました。特に、テントの設営、撤収のスピードが速い、速い。
雨天でも困らないようにするためにも、設営、撤収のスピードを上げることが、これからの私の課題だと痛感しました。
課題の認識と同時に、「ビール」、「テント泊」、「稜線」に改めて惚れ直しました。
今回のウェルカム山行では、「B班山行を楽しんでもらいたい!」という班長らの思いがひしひしと伝わってきました。このようなウェルカム山行を企画、実施していただいたことに感謝しかありません。ありがとうございました。
最後にもう一度言おう。
B班しか勝たん!
B班新入り きっしー