2023年初級登山学校 最終実技/北アルプス(涸沢⛺・北穂高岳)

4か月間で夏山縦走テント泊を目指す、豊中労山の初級登山学校。
最終実技 “アルプステント泊”では、涸沢カールをベースに北穂高岳に挑みました!
北穂からの景色は曇ってましたが、涸沢・上高地で雄大な景色を楽しめました。

■行程:2023/7/14(金)-7/17(月)
・7/14(金)22:00大阪からバス🚌で上高地へ 車中泊 
・7/15(土)上高地6:00→13:30涸沢、テント泊⛺
・7/16(日)涸沢6:00→南陵ルートで9:10北穂高岳🏔→涸沢12:30、テント泊⛺
・7/17(月)涸沢5:00→上高地へ11:30。平湯温泉♨経由で、バスで大阪へ22:00着

■参加者:講師・スタッフ11名、生徒10名👦


今回、生徒4人はアルプスデビュー。わたし自身、昨年秋から登山をはじめた初心者。
学校で訓練を重ねてきたものの、10㎏超のザックをもっての涸沢までの道のり、岩場の北穂・・など
本当にやり切れるのか?と1週間くらい前からドキドキソワソワしておりました。

~Day1:上高地から涸沢へ~

上高地では小雨が降っていて、雨具を着用してスタート(1時間くらいでやみました)。
上高地から涸沢までの6時間歩行にびびっていましたが、講師の方・生徒同士でおしゃべりしながら、だんだんスケールが大きくなる景色を楽しみつつ進めました。
本谷橋からの急な登りは、やっぱりキツかったです・・・が、これから行く場所への期待でか、あまり疲れも感じずでした。


涸沢に到着して、テントを張った後(岩が多くてなかなか場所が見つからず)、ヒュッテのテラスで休憩。
風が強くて、必死で物を抑えながら、おでんを食べました。


~Day2:涸沢から北穂高往復~

曇りの中、3班がそれぞれ北穂高へ出発。

これでもかってくらい、ガレた岩場の登山道。
六甲山・地獄谷での岩場の歩行訓練を思い出し、1歩1歩足元を確かめながら登ります。

危ない箇所は、「3点確保で!」「集中しよう!」と講師や生徒同士で声かけ。

下ってきた登山者から、「お花畑があるよ~」と教えてもらったとおり、お花がたくさん咲いてました。

スズランみたい♡薄いピンクが可憐
花びらが濡れると透明になるお花だったかな?
丸いつぼみが♡

景色があまり見えず、風が強い中、小さなお花たちに癒されました。
こんな高いところで、雨風の中咲いているなんて!という気持ちに。
お花博士の生徒Aに名前を教えてもらいながら進みます。

3,000mあたりで、すれ違う方の「あともう踏ん張りだよ」の声が励みに。

到着した班ごとに「北穂高岳」標識と記念撮影。
ガスっていて360度の絶景はお預け。真っ白の向こうにどんな景色が広がってたんだろうか・・・
体が冷えていたため、あたたかいコーヒーが体に沁みわたりました。

休憩後、「下りや危険か所の後に、気がゆるんで事故が多い」という話を思い出しながら、慎重に下りました。


涸沢小屋で昼食、休憩後、夕方は生徒みんなでごはん。
昨日と異なり、涸沢は、お天気がよく青空も見えました。
美しい山々に囲まれながら、仲間と食事をする。なんと贅沢な時間!


~Day3:涸沢から上高地へ~

3時起床し、テント撤収・朝食。5時、後ろ髪をひかれつつ涸沢を後に、上高地へ出発。



行きとは異なり、明神から橋を渡り、梓川の右岸のコースへ。
立ち枯れの木々や、池越しの穂高連峰は、すばらしかったです。
見る景色全てが写真みたい。


上高地でバスに乗る前に、生徒と講師で振り返りタイム。
9月の修了山行を残し、学校の実技最後「アルプス」ということもあり、みんな思いもひとしおでした。北穂からの景色はガスで残念でしたが、雄大な自然を感じつつ、仲間とともに楽しい時間を過ごせました。これまで学んできた「安全に楽しく」を実行できた山行でした。

今年の生徒は30~60代の13名。初心者から数年経験がある人も。参加理由も、あらためて知識をつけたい、岩・沢をしたい、登山をする仲間をみつけたいなど。年齢や動機はさまざまですが、山をやっていくぞ、という姿に刺激を受けました。講師となる先輩会員の方々からは、知識・経験、山の楽しみ方を教えてもらい、山の世界が大きく広がったように思います。ここで得たことを土台に登山を続けていきたいなと思います。

投稿:生徒 M