2020年初級登山学校 【蓬莱峡岩登り体験】

日時:2020年10月18日(日) 9:00~16:00
場所:蓬莱峡
人数:講師スタッフ(C班の皆さん)18名 生徒8名
行動内容:早朝よりC班の皆さん集合ののちフィックスロープ準備→9:00生徒集合.岩登り実技→15:30終了→16:00下山→ボッカ生瀬駅

前々日、前日の雨は夜までには上がり、当日は好天に恵まれました。岩が濡れているのではと生徒なりに心配しましたが、一部以外しっかり乾いて私たちを待ち受けていました。宝塚のバス停の時点で蓬莱峡に向かうと思われるグループが複数あり、予想はしていましたがかなりの大賑わいでした。

例年はこの実技はテント泊で行われていたようですが、コロナ禍で前泊はなくなり、その分C班の皆さんが朝早くから集合してロープを張って下さっていたことがしみじみありがたく思えました。生徒たちはというと、前々日のOCS でのクライミングで生じた筋肉痛が全く癒えてないというメンバーがほとんどで、今日はこんな調子で大丈夫かと一抹の不安を抱えながらも、大半の人が初めての外岩にワクワク期待した表情で集合しました。

生徒1名に対して2名のスタッフの方で組むパーティの発表ののち、各パーティごとに岩登り実技は開始されました。まずはフィックスロープに座学で習ったクレムハイストを使っての登下降。急な斜面のどこに足を置くのかに気を使いながらクレムハイストを移動させるのは難しく、先輩方のように余裕の姿勢はできないものの、皆とっても頑張りました!!

次はいよいよクライミングの実技開始です。パーティごとに小屏風や大屏風のルートを登ります。まずはエイトノット・ダブルフィッシャーマンノットを習いながらロープをハーネスに装着。大屏風ではリーダーさんがロープを2本引っ張りあげながら登る様子を見つつ、そんなに簡単に登れるんかいなと不安と期待で頭はいっぱい。岩壁に足を掛けると、下で見ているほどには高さへの恐怖は消えるものの、「この壁のどこに足を置いてどこを持つのや」としばしば立ち止まりながらも登り切れるとホッとしました。

ぎこちなく登っている生徒に対して、しっかり良いところをほめてくださり、その時々に必要なアドバイスやレクチャーを受け、至れり尽くせりの講習でした。登った後はまたフィックスロープにカラビナスルーで下降路を降りたり、ロアーダウン、懸垂下降も経験させていただきました。昼食をはさんで午後もクライミング講習は続き一日でいろいろなことを学びました。
前々日のOCSで登り切る前に腕に限界が来たり、その筋肉痛で荷物が持てなかったり、講習前はそれぞれに不安もありましたが誰も叫び声と共にぶら下がるということもなく全員無事登り切れ、終了後の帰路で『みんないい顔やね!』と言っていただきました。

今日初めて岩登りをした者も、岩登り自体はやったことがある者も、これまでにやったことがないことを体験させていただきました。『50mの壁を登った!』『いつもこんなしんどいビレイをしてもらってたんや』『上まで登れた―!!』と生瀬駅までの帰り道では口々に感想が飛び出してきて『C班の皆さんには感謝しかない』という結論でまとまりました。

 

 

 

 

 

 



講師・スタッフの皆様、本当にお世話になりました。温かい人間関係の中でこそ、チームでの登山は成功するとしみじみ感じた一日でした。初級登山学校は最高です。【投稿 A班 F】