北穂高岳 滝谷ドーム

2023.08.11-13 北穂高岳 滝谷ドーム
メンバー:MU/MA/K/F/MI/O 記録:MU

8月11日:4:50アカンダナ駐車場⇒上高地⇒涸沢⇒16:00北穂高小屋泊

アカンダナ駐車場のゲートは24時間稼働でカード決済もでき進化していた。駐車場の奥でテントを張り足を延ばして僅かな睡眠をとる。アカンダナ始発バス。たくさんの人だかり、臨時バスが出ていて2便目に乗車。

上高地でOさんと合流⇒北穂高へ。この過程が一番の核心と心得ていたけど、キツカッタ~フラフラだった💦それでも計画時間通り北穂小屋着。皆で無事到着を祝し、生ビールで乾杯!到着時はガスっていたけど、食事後夕日に染まる槍と前穂と北尾根が美しく姿を現した。

そして明日登攀のドーム頭からの滝谷がどこまでも落ちて見えた。


8月12日:5:00北穂高小屋⇒6:40滝谷ドーム取付⇒10:50ドームの頭⇒南陵下降⇒13:50涸沢小屋泊

南陵の分岐で荷物をデポし、クライミングの装備をまとい、気合が入った。滝谷ドームの取付までのルーファイはスムーズだった。でも足元はガレてて緊張感あり。

取付き:何度も写真で見た光景。幾度も雨天で順延になっていただけにやっとこの場に立てて高揚した。

前に2人、後ろにも2人パーティがおり、その後にもパーティがあったが予想以上に空いていた。当チームは男子と女子チームの3人ずつのチームに分かれ登攀開始。

1P:凹角から狭いチムニーへ、入りすぎると動きが取りづらくなるので注意しながら登攀。チムニーの中、探してみるとに両壁に手がかりや、足の置き場があり。チムニー手前から終了点へ。

2P:カンテをカチを使って登り、バンドから左のスラブ斜面を上がる。高度感ありで緊張感あり。

3P:巨岩をコンテで移動。上部が台形岩の4Pを探し、取付きへ。
4P:フェースを登る。ハーケンが多いと記録にあるが意外に少なく、ルートを通してカム1セットが有効だった。最後はチョックストーンを抱っこし(なんか楽しかった)両足を張って抜けた。

5P:快適な凹角を登り、最後のかぶりを右から抜けるが、右手のクラックが少し遠くて緊張。直登も可で後続は直登した。

後続の女子チームはそれぞれやりたいルートをリードし、充実の笑顔で登攀終了。

ドームの頭で最終ビレイ。上から見下ろす滝谷はどこまでも落ちていて、スケールは半端ない!北側に槍が岳がドーンと鎮座していて、ずっと我々の登攀を見守ってくれていた。念願のトラッドルートを無事完登、快晴の絶景に抱かれて皆自然と笑顔になり、喜びを分かち合った。

⇒南陵を降り、涸沢小屋へ、テラスでまた祝杯。

夕飯まで時間があるので仮眠をとったりとまったりした。夜はテラスで流れ星観測。私は一つしか確認できなったけど。5流れ☆彡を見た人もあり。


8月13日:6:50涸沢⇒徳澤⇒明神池⇒大正池⇒14:50上高地⇒アカンダナ駐車場

天気予報は午後過ぎから怪しく、昨日までの疲れもあって、当初予定していた前穂高北尾根登攀を止め、上高地へ下山を決めた。徳澤でコーヒーフロートやコーラフロートを堪能し、明神一ノ池に立ち寄り、上高地で荷物をデポし大正池まで足を延ばし、大正池ホテルでお茶をした。上高地は観光客であふれていたが、我々も今日一日観光客だった。

(記・写真:C班 MU)