高千穂峰〜韓国岳〜開聞岳

10月7日(土)高千穂峰

前日から九州新幹線で鹿児島入りしました。九州の山は初めてです。火山が活発な山域であり、天孫降臨の舞台でもある山なので、興味がそそります。

登山口である霧島ビジターセンター付近では避難壕がありました。入山規制されているところもありこの山行の数日後には近くにある新燃岳の噴火が激しくなりました。登山口には大きな鳥居があります。

高千穂河原コースの登山道は火山灰が堆積してきて、鉄分が含まれているので赤色。まるで火星にいるかのようです。非常に歩きにくく、むしろ雪山のようにキックステップでつま先で蹴りながらの方が楽でした。

 

一時間半程歩くと御鉢に到着。周回はできませんが、くぼみの大きさはダイナミックで火山独特の山容です。部分的には層が成しているのが見ることができます。

御鉢の馬の背と呼ばれる火口縁を左回りに進むと高千穂峰が姿を現します。

頂上では天孫降臨伝説の「天の逆鉾」がありました。

下山は霧島山域を一望しながら。周囲は森林が覆われていました。火山が活動中で、ありながら周囲は樹海に覆われているという富士山に似ている(まだ登ったことはありません)とおもいました。登山道ではアザミが目立って咲いていました。往復で4時間程でしたが、いままで見た事のない地形、山容に驚いた山でした。

 

10月8日(日)韓国岳

6時大浪池登山口を出発。入山規制でコースが限られているためか早朝から登山者の車が多かったです。大浪池休憩所まで一時間弱は石畳で整備されてますが結構すべりやすかったです。

大浪池休憩所から左回りに韓国岳を目指します。この池も火口湖で7時ごろは湖面は霧で覆われています。霧島市方面を見ると所々に白い蒸気が噴煙しています。

大浪池火口の縁から湖面をのぞいています。下を覗くと足下が震えるほどの絶壁ですが、すばらしい景色でした。登山道脇にはリンドウの花が咲いていました。

大浪池周回を半周(60分程)すると韓国岳の登山口(韓国岳避難小屋)に着きました。ここから頂上までは木製の階段がこれでもかと延々と続きます。感覚的には六甲菊水山の階段が一時間程続くといった感じです。しかし振り返ると先ほどの大浪池の全景が湖面の霧もうっすらと姿を見たときは感激です。頂上まではもうすぐ!

9時頂上に到着しました。Hさんとハイタッチ、標識「韓国岳1700m」の側で記念撮影、頭を垂れながら三角点にもタッチした後しばし景色ととけあいました。好天もあって大浪池は霧も晴れ湖面も見えます。また韓国岳の頂上からの火口付近は昨日の御鉢とは違った様相で、こちらの方が年代が古いせいか落ち着いている感じで底はまるで整備されたグラウンドのように真っ平らでした。それでも写真では伝わらないダイナミックな景色です。

南西方向には新燃岳が見えます。火口の内側からいくつかの小さな噴煙が見えましたが、この後激しく噴火するとは思いませんでした。しばし行動食を口にしたあと、名残惜しみつつ下山しました。好天とすばらしい景色にありがとう!

下山時にはすっかり霧も晴れ、湖面を見ることができました。あまりに澄んでいるので幻想的というかちょっと不気味な感じがしました。移動途中の霧島温泉郷付近の道路脇に硫黄噴出を制御?している装置がありました。勢いよく沸き立つ蒸気をみて、これが霧島といわれる所以かなと思いました。

10月9日(祝)開聞岳

最終日。前日の移動時に国道226号線から突然現れた開聞岳の見事な円錐形の山容に驚きました。古くから南から船で北上したときの目印として海門といわれていたり、また先の大戦での特攻隊員たちが最後に見る本土が開聞岳だとしていわれていたり。いろいろ物語があるようです。とにかく太平洋を眺望できる山なので非常に楽しみでした。

7時ごろキャンプ場を出発。山頂付近はガスが覆っていますがしばらくすると消えました。百名山からなのか、独特の山容と地形からなのかわかりませんが、ファミリーでの一般の登山者が多かったです。螺旋状のコースで2合目から7合目まではごく普通の登山道でした。

特に前日の韓国岳のように石畳で整備されているのでなく、普通の山道を黙々とあるきます。途中2本程、直径60〜70㎝ほどの木の幹の下に木くずが、大量に落ちていました。ナラガレ被害にしてはくずが多量ですし原因はわかりません。

7合目付近からはごつごつした大きめの岩が続きます。意外としんどかったです。また海が見えてきました。西の方向で先端は薩摩半島最南端の長崎鼻です。その奥はうっすらとですが大隅半島が見えました。

頂上には10時ごろ到着しました。晴れてはいますが、遠方はうす曇りでした。頂上といっても360°の眺望ではありせんでした。しかし眺めはすばらしいです。おそるおそる岩にまたがりました。腰は引けてますが、空を飛んでいる気分を味わえました。

13時下山。頂上からの眺めだけでなく外からの眺めも十分に楽しめる開聞岳でした。下山後は近くにある「たまて箱温泉」に入りました。ここの露天風呂は開聞岳や太平洋を望めるいい温泉でした。右の岩山はそこからの景色の一部です。天候にも恵まれ予定通り無事に楽しい山行ができました。ありがとうございました。

参加者 B班 H高 O田

 

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