北岳バットレス 第4尾根

20230916-18 北岳バットレス 第4尾根
メンバー:MU/MA/K/F/O 記録MU

11日:5:30奈良田⇒6:30広河原IS⇒9:20白根御池小屋⇒12:00Dガリー大滝⇒14:20白根御池小屋

8月の滝谷ドームに続き今回もほぼ同メンバー(1名減)で北岳バットレスにトライした。
奈良田バス停は長蛇の列。始発バスは3台来たがギュウギュウ詰めで着席できず1時間乗車。
白根御池小屋はリニューアルしたばかりなのかとても清潔で快適だった。

部屋は個室で各人の衝立があり、トイレは水洗で気になる匂いは皆無だった。
荷物を部屋にデポし、早々に明日の取付きDガリー大滝へ下見に出かける。
C沢を超え、ケルンを見つけ急登する。道中は暑かった💦
目の前のDガリー大滝を見て、数年前ビショ濡れの岩の前で登攀をあきらめ佇んだ時の景色と重なった。

天気予報は今日の午後から雨、明日の岩の状態が心配、無事登攀・完登出来ますようにと祈る。
ロープやガチャ、水等をビニールに詰め込み取付きにデポ。

17日:3:00白根御池小屋⇒4:50Dガリー大滝⇒8:00第4尾根取付⇒15:00トップアウト⇒15:40北岳⇒17:35白根御池小屋

昨日雨は降らなかった✌。夜中はオリオン座が部屋の窓からきれいに見えた。

昨日取付きには我々と同様の偵察パーティが複数来ており、渋滞を恐れ小屋を3時に出た。
しかし下部岸壁はすでにいくつかのヘッデンの明かりがきれいに灯されていた。結局我々は最後尾となる💦

朝焼けの中Dガリー大滝を登攀開始。快晴。
今回も男子と女子チームにパーティを分けた。

出だしが意外に悪く思い切りが必要で、女子チームは苦労した模様。
3ピッチでテラスに出る。全てKリード。
下部岸壁上のスリリングな横断バンドをCガリーに向かって歩き、ガリー右岸を直上、ビトンスラブを見つけロープを出す。

第4尾根取付きに到着。雲海から頭を出している富士山が美しい。

1P目:クラックから穏やかなリッジ

2P目:やさしいフェースを直上しバンドへ

3P目:MAリード。リッジの右側面のルートであったが、記録の写真を間違ってしまい本来白いクラックルートを行くつもりが左面の黒いクラックルートを行く。

カムを残地しクライムダウン。MU回収。乾いた苔が砂利のように滑り、今回の最難関ルートだった💦
そのまま本来の白いクラックルート右面へ(実際は簡単なフェース)移動する。

4P目:出だしの岩が滑るクラック核心。時間も押しててA0で抜け、カンテラインでマッチ箱へ
5P目:マッチ箱を懸垂

6.7P目:枯れ木テラスへ

8P目:ナイフリッジのトラバース

9P目:城塞ハング

トップアウト。下部岸壁から10時間強も経過。疲労感もあったが無事完登の喜びを分かち合う。

一般道の稜線に出るまでの登りが長く感じた。北岳頂上で写真。

小屋の夕飯が17:50~。遅れ気味のおしゃべりが大好きなメンバーを叱咤激励し下山。
美味しいビールと夕食を頂き、小屋の前のテーブルで祝杯を上げる。

13日:5:00白根御池小屋⇒6:30広河原IS

昨夜、奈良田行のバスは7:00、それを逃すと14:30まで無く、
奈良田行の乗合タクシーも無いと小屋のスタッフから聞く。
朝食を5:00前から食し、7時のバスに間に合わせた。
奈良田で「女帝の湯」に浸かり、さっぱりして清水港まで足を延ばし、海鮮丼を食べた。

記・写真:C班 MU

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